うれしはずかし、イサナ通信!

さよならだけが人生か?こんにちはだって人生さ!

ジャージーボーイズ/クリント・イーストウッド監督

   

評価:
ボブ・ゴーディオ,ボブ・フェルドマン,ボブ・クリュー,デニー・ランデル,クリュー
ワーナーミュージック・ジャパン

¥ 2,160

(2014-09-10)

text by uematsu

新宿ピカデリー
クリント・イーストウッド作品は途中で変容する気がする。うまく言えないのだが、テーマがすり替わったり、ストーリーが大きくカーブを切るような気がする。
『ミリオンダラー・ベイビー』はスポーツ界でのサクセスストーリーかと思いきや、途中で尊厳死の話へと物語が行き先を変える。『チェンジリング』は母と子のヒューマンドラマだと思っていると猟奇殺人事件を真ん中に据えたミステリーへと変化する。
そういうドラマだと思えばいいのだろうが、というか、そういうドラマだと分かってみていても、演出そのものが大きく変わってしまって、見ているものを不安にさせる。それが、僕にとってのクリント・イーストウッド作品の面白さだし、特徴だと思ってきた。
ところが『ジャージーボーイズ』である。まさか、ここへきてヒットミュージカルの映画化という職人仕事を見せられるとは思わなかった。そして、その出来がやたらといい。テンポ良く、処理された映画的時間の中にしっかりと登場人物たちが闊歩する。
フランキー・ヴァリとフォーシーズンズについてはあまり知らなかったのだが、流れる曲流れる曲、ああ、これも彼らの曲だったのか、その耳馴染んだヒット曲の数々を聴いているだけで、ワクワクとしてしまう。 
アメリカではあまりヒットしなかったそうだし、フランキー・ヴァリとフォーシーズンズの映画だと聞けば、日本でも大勢が駆けつける作品にはならない気もする。でも、それはあまりにも惜しい。音楽に造詣の深いクリント・イーストウッドだからこそ描けた『ジャージーボーイズ』は誰もが素直に楽しめる娯楽映画に仕上がっていると思う。

 - 映画

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

映画と恋とウディ・アレン/ロバート・B・ウィード監督

 text by uematsu 最近、映画館に足を運べずにいる。 時 …

アーティスト/ミシェル・アザナヴィシウス監督

アーティスト オリジナル・サウンドトラック アーティスト オリジナル・サ&#82 …

マッドマックス 怒りのデス・ロード/ジョージ・ミラー監督

マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray] text by uema …

「感情」から書く脚本術/カール・イグレシアス著、島内哲朗訳

「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方 『脚本を書くための1 …

初めての繁昌亭

text by uematsu 繁昌亭である。 大阪の天満宮にある落語の常打ち小 …

KAMIKAZE TAXI/原田眞人監督

KAMIKAZE TAXI<インターナショナル・バージョン> [DVD] KAM …

少女ムシェット/ロベール・ブレッソン監督

少女ムシェット [DVD] 少女ムシェット [DVD]の他のレビューをみる&ra …

恋する惑星/ウォン・カーウァイ監督

恋する惑星 [DVD] 恋する惑星 [DVD]の他のレビューをみる» …

東京家族/山田洋次監督

東京家族 オリジナル・サウンドトラック 東京家族 オリジナル・サウン&#8230 …

夫たち、妻たち/ウディ・アレン監督

夫たち、妻たち [DVD] 夫たち、妻たち [DVD]の他のレビューをみる&ra …